おっちゃんこライフ

常に腰かけていたいぐうたらでぽんこつな主婦

母親を缶でなぐった日のこと

もう何年前かは忘れてしまったけれど
母親の頭を30cm四方の缶でなぐったことがある
たぶんここ10年以内の話だ

理由は他人に対して心から
ごめんなさいを言っているのを
私が子供の頃から
一度も聞いたことがないから
オナラして軽くごめんって言ったくらいしか
記憶がない

殴るとき私は昂ぶっていた
殴った瞬間は正直すっとした

母親はというと
痛いとまるで子供のような声と顔で言ったと思う
そして何この子おかしい…みたいな
軽蔑したようなとても冷たい表情をした
他人への目付きだった

悲しかった
私の気持ちは伝わらなかったんだなと思った
分かり合えないんだなと


5年前長女が生後2ヶ月の時
父が私の住む町に一人で来た

私が母親と一切話をしようとしない現状を
何とかしないとなと思ってはいたらしい

母親は2人姉妹の妹だ
おだやかで気さくな性格の姉が
自分の父母(私の祖父母)に
私より可愛がられていたと
父親にこぼしていたらしい
しかも遠い昔の話ではないようだった

そうか、と思った


今私は5歳の長女を前にして
自分の不安を丸出しにして育児している

長女は私に怒られている時
怯えた真ん丸な目をするか
ふざけておどけて緊張から逃れようとしているようだ

長女の気持ちに向き合えない自分
夫にダメ出しばかりしていて
家族が停滞している

悲しい